今回は、大根のことわざや栄養成分、失敗しない選び方などをご紹介します。
大根のことわざ
昔から「大根頭にごぼう尻」ということわざがあります。
これは大根は頭のほうが美味しく、ごぼうはお尻のほうが美味しいという意味です。
大根は頭のほうが甘く、お尻のほうは辛いため、ごぼうはお尻のほうが柔らかいのでこのように言われています。
大根の頭は、おろし大根、真ん中は煮物、お尻は味噌汁というように料理によって使い分けします。
昔の人の生活の知恵は素晴らしいですね。
大根の分類と原産地
日本には中国から伝わりました。
日本最古の書物である「古事記」にも春の七草のひとつ”すずしろ”として記載されています。
分類: アブラナ科 ダイコン属
原産地: 地中海沿岸、中央アジアなど諸説があります
旬の時期: 10~2月
大根の主な栄養成分
根の部分は95%が水分で、ビタミンCとジアスターゼが豊富に含まれています。
また葉にはカロテン、ビタミンC、カルシウム、食物繊維が豊富に含まれています。
- ビタミンC (根、葉の部分)
細胞と細胞を結合させる働きをするコラーゲンが作られるときに不可欠なビタミンで、抗ストレス作用のほか血管・骨・皮膚を強化します。また、水分に溶けて抗酸化作用を発揮します。免疫の主体である白血球の働きを高め、カゼ予防やガンを抑制する働きがあります。 - ジアスターゼ (根の部分)
別名アミラーゼともいい、でんぷんやグリコーゲンの分解を促進して糖にする消化酵素です。胃腸薬にもよく含まれているように消化不良や胸やけを予防し、食欲不振を改善する働きがあります。
大根の失敗しない選び方
- 葉の色が鮮やかな緑でピンとしているもの(黄色いものは古い)
- 大きさのわりに、ずっしりと重いもの
- 肩が張っていて、表面にツヤがあるもの
- ひげ根が少なく、ひげ根の跡が一直線のもの
大根ひと口メモ
大根の頭のほうが甘いのは、土から出ている上部には凍らないように糖分が集まるからです。
また土中を伸びていく先のほうは虫に食べられないように辛くなっています。
消化酵素であるジアスターゼは熱に弱いので、おろし大根など生のまま食べるのが効果的です。
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