ピーマンはトウガラシを意味するフランス語pigment(ピマン)が語源です。
トウガラシの一種ですが、甘味があり、辛みはありません。
通常は緑色の若い実を食用にします。
緑ピーマンを完熟させたものを赤ピーマンといいますが、青臭さがなく甘味があるためピーマンの嫌いな子どもにもおすすめです。
ピーマンの分類と原産地
「ピーマンに無駄花はない」といわれるほど、よく実をつけます。
また、高温を好み、日中の気温が20~30°Cでよく成長します。
日本へは江戸時代に辛味のあるトウガラシが、明治初期に甘味種が入ってきました。
分類: ナス科 トウガラシ属
原産地: 中南米
旬の時期: 6~8月
ピーマンの主な栄養成分
- ビタミンC
ピーマンには同じナス科のトマトと比べ約4倍のビタミンCの含有量があります。 細胞と細胞を結合させる働きをするコラーゲンが作られるときに不可欠なビタミンで、抗ストレス作用のほか血管・骨・皮膚を強化します。また、水分に溶けて抗酸化作用を発揮します。免疫の主体である白血球の働きを高め、カゼ予防やガンを抑制する働きがあります。 - ピラジン
近年、注目のにおい成分です。血液をサラサラにし血栓や血液凝固を防ぐため、脳梗塞や心筋梗塞の予防にも効果があります。 - カプサイシン
赤ピーマンに含まれる赤い色素で、抗酸化作用があり、ガンや動脈硬化など生活習慣病の予防に効果があります。
ピーマンの失敗しない選び方
- 鮮やかな緑色で、皮にツヤと張りがあるもの
- 肩が張って盛り上がっているもの
- 形が逆三角形をしたもの
- 肉厚で柔らかく、弾力があるもの
ピーマンひと口メモ
ピーマン独特の苦みやにおいが苦手な人には、加熱することで軽減できます。
またチンジャオロースーや肉詰めピーマンなど油料理と相性がぴったりです。
赤ピーマンは緑色のピーマンに比べ、ビタミンCは約2倍、カロテンは約3倍含まれています。
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