今回は、ほうれん草のことわざや栄養成分、失敗しない選び方などをご紹介します。
ほうれん草は鉄分やビタミン類などの栄養素がぎゅっと詰まった緑黄色野菜です。
ほうれん草と言えば、ポパイの漫画を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。
ポパイが、ほうれん草の缶詰を食べて元気モリモリになる、それくらい、ほうれん草は栄養いっぱいあるんだというイメージがありますね。
ほうれん草のことわざ
「青菜に塩」ということわざがあります。
青菜とは、ほうれん草や小松菜など緑色の葉野菜のことをいいます。
たとえ新鮮な青菜でも塩を振りかけると、水分を失いしおれてしまいます。
このことから、人が急にしょんぼりとして気力や元気をなくすさまをいいます。
ほうれん草はことわざに登場するくらい、昔から生活に欠かせない野菜なんですね。
ほうれん草の分類と原産地
日本には、江戸時代に中国から伝わりました。
昔からある東洋種は葉がギザギザで、甘くて柔らかく、根が赤い色をしているのが特徴です。
西洋種は土臭さがありますが、葉が丸く肉厚です。
現在は両方の良いところを備えた交配種が主流となっています。
分類: アカザ科 ホウレンソウ属
原産地: 西アジア
旬の時期: 11~2月
ほうれん草の主な栄養成分
カロテンの多い緑黄色野菜の中でもほうれん草の栄養価は抜群ですが、特に鉄分が多く貧血の予防にも効果があります。
- βカロテン
免疫力を高め、目や皮膚、粘膜を強くする効果があります。またガンや心臓病、動脈硬化の予防や老化を抑える働きがあります。脂溶性であるため、脂質を含む魚や肉、油を使った料理、オイルドレッシングと一緒に摂取するといいでしょう。 - ビタミンC
抗酸化・抗ストレス作用があり、免疫力を高めカゼやガンを予防する働きがあります。また、ほうれん草に多く含まれる鉄分の吸収を助ける働きがあります。 - 葉酸
この名前は、ほうれん草からはじめて発見されたことに由来しています。ビタミンB群の仲間で、ビタミンMとも呼ばれます。造血を促す働きがあります。
ほうれん草の失敗しない選び方
- 葉の色が淡い緑色をしていて、葉先がピンとしているもの
- 葉が大きめで、葉脈がはっきりしているもの
- 軸が太くしっかりしているもの
ほうれん草ひと口メモ
ほうれん草でいちばん甘くて美味しいのは根元と軸の部分なので、捨てないで食べるといいですね。
金属の包丁で切るとアク(シュウ酸)が出やすくなるため、葉や軸を手でちぎったり、折るといいです。
ビタミンCや葉酸が豊富に含まれています。熱に弱く、水溶性であるため煮るとビタミンCや葉酸が煮汁に溶け出します。スープや汁ごと食べる料理がお薦めです。
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