今回は、キャベツのことわざや栄養成分、失敗しない選び方などをご紹介します。
キャベツのことわざ
ロシアのことわざに「キャベツスープ一杯でも立派な大人」というものがあります。
これは”たとえ貧しい暮らしをしていても、それで他人の世話になっていないのなら立派なものだ、じゅうぶん幸せだ”という意味です。
ロシアではキャベツスープはシーといわれ、ロシア人が好んで食べるスープの一つです。
ベースはキャベツで、ほかに肉やキノコ、玉ねぎ、じゃがいも、にんにくなど様々な食材の旨味が溶け込んでいます。
まさに食べるスープといえます。
キャベツの分類と原産地
古代ギリシャの時代から食べられていた最も古い野菜の一つです。
日本へは江戸時代に伝わりました。
分類: アブラナ科 アブラナ属
原産地: ヨーロッパ
旬の時期: 春キャベツ 3~5月、 夏キャベツ 7~8月、 冬キャベツ 1~3月
キャベツの主な栄養成分
- ビタミンU 胃酸の分泌を抑え、胃腸の粘膜の新陳代謝を高め、潰瘍を防ぐ働きがあります。キャベツから発見されたため、別名キャベジンとも呼ばれています。
- ビタミンC 抗酸化・抗ストレス作用のほか血管・骨・皮膚を強化します。
- アミノ酸 タンパク質を構成する物質で、炭素、水素、酸素、窒素の化合物です。エネルギー源となる時に、窒素が外れて糖質や脂質に変わります。
- カルシウム 骨を強化し、筋肉や神経の働きをスムースにする働きがあります。
キャベツの失敗しない選び方
- 葉の緑色が濃く鮮やかで、ツヤとハリがあるもの
- 葉がしっかりと巻かれていて、ずっしりと重みのあるもの
- 葉脈がはっきりしていて左右対称のもの
- 軸が大きすぎないもの。(目安は500円玉程度の大きさ)
キャベツひと口メモ
キャベツは本来は冬の野菜です。
寒さから身を守るため何重にも葉を巻き、凍らないように糖度を上げるから甘くおいしくなるんですね。
また食物繊維が多いので便通を良くして、体内の有害な物質を速やかに輩出してくれますよ。
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