今回は、トマトのことわざや栄養素、失敗しない選び方などをご紹介します。
トマトのことわざ
ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど栄養がたっぷりです。
日本ではサラダとしての利用が多いですが、欧米では加熱し調味料的に使われています。
加熱することで甘味や旨味がグッと増すからなんですね。
さあ、美味しいトマトをしっかり食べて、健康を維持しましょう!
トマトの分類と原産地
トマトの原産地は乾燥した寒冷地のため、高温多湿の日本の夏は苦手です。
日本には17世紀ころに入りました。食用にされ始めたのは明治時代で、昭和になってから本格的に栽培が始まりました。
分類: ナス科 トマト属
原産地:中南米アンデス高地
旬の時期: 露地もの 6~9月
トマトの主な栄養成分
- リコピン
トマトの赤い色の成分で、有害な活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用があります。
ガンや動脈硬化などを予防する効果が高く、ビタミンEの100倍のパワーがあります。
- グルタミン酸
小麦や大豆、昆布に多く含まれる非必須アミノ酸で、運動時の疲労回復を促進する作用があります。
うまみ成分の一つで、赤系トマトに含まれている量は野菜の中でもトップクラスです。
果肉よりも種の周りのゼリー状の部分に多く含まれています。
- ビタミンC、A
トマトに豊富に含まれていて、抗酸化作用があります。
- カリウム、ルチン
血圧を下げる作用があります。
- ビタミンB6
脂肪の代謝を助ける作用があります。
トマトの失敗しない選び方
- ずっしり重く、皮にツヤとハリがあるもの
- 形が丸く、いびつでないもの
- ヘタがみずみずしい緑色でうぶ毛があるもの(ヘタが乾燥して黒ずんでいるものは鮮度が落ちています)
- 放射状の筋目が多く、間隔が均一なもの。筋目が多いほど味が良い
- 水に入れると沈むものは糖度が高い
あとがき
スーパーで買ったトマトが、あまり美味しくないと感じませんか?
子供の頃にかじった、完熟したトマトの美味しさを思い出してみてください。
甘酸っぱく、シャキッとした食感が忘れられませんよね。
今では、美味しいトマトはなかなか手に入りません。
農家の方が直接販売する朝市に行けば手に入るかもしれません。
私も数年前に訪れた飛騨高山の朝市で食べたトマトの美味しさが、今でも忘れられません。
スーパーの野菜が美味しく感じない理由は何故なのでしょうか?
昔と比べ、土壌がやせていることや化学肥料や農薬の乱用、ハウス栽培のため太陽の光を十分に浴びていないことなどが原因ではないでしょうか。
また野菜に含まれる栄養も昔と比べ激減しています。
昔のように美味しくて栄養があり、しかも安全な野菜を手に入れるには土や肥料にこだわった有機栽培の農家と契約するのが良いかもしれません。
または、自分で野菜作りをしていくこともよいですね。
この記事を読んでいただいた方に、何かの参考になれば幸いです。
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