玉ねぎを育てていたら、葉がしおれたり、白いスジができたりして「もしかして虫がついた?」と不安になったことはありませんか?
家庭菜園を始めたばかりの方にとって、こうした害虫被害はかなりショックですよね。
実は玉ねぎには特定の害虫がつきやすく、放置していると育ちが悪くなったり、収穫できなくなることもあります。
でも大丈夫。市販のアイテムやちょっとした工夫で、初心者でもしっかり害虫対策ができるんです。
この記事では、玉ねぎにつきやすい害虫の種類と被害の特徴、そして実際に効果を感じた対策アイテム5選をご紹介します。
また、日ごろの育て方や緊急時の対処法も解説しています。
これを読めば、「また虫がついた…」と悩むことがグッと減りますよ。
玉ねぎに多い害虫の種類と特徴
アブラムシ:春に急増!吸汁で葉がしおれる

アブラムシは春先から目に見えて増え始め、玉ねぎの葉にびっしりつくことがあります。
植物の汁を吸って弱らせ、葉をしおれさせるのが特徴です。
放っておくと増殖が止まらず、成長が著しく阻害されるため、早期発見と駆除がカギとなります。
特に、気温が上がってきた頃に注意が必要です。
ネギアブラムシ:玉ねぎの大敵!群生しやすい
ネギアブラムシは名前の通り、ネギ科の作物に特化した害虫です。
小さな黒っぽい体で、玉ねぎの葉の根元付近に群れているのを見つけたら要注意。
繁殖スピードが非常に早く、1匹見つけたらその数倍は潜んでいると思って対処しましょう。
気温20度前後で活動が活発になるので、4〜5月は特に警戒しましょう。
ネギコガ:葉を食べる!被害が目立たず進行
ネギコガは小さな蛾の仲間で、幼虫が葉の中に潜り込んで食害します。
葉の内部を食べるため、外から見ただけでは気づきにくく、気づいた時にはかなり進行していることも。
成長を妨げるだけでなく、収穫物の品質にも影響するので、葉の変色やくぼみに注意して観察しましょう。
ハモグリバエ:葉に白いスジが出たら要注意

ハモグリバエは、幼虫が葉の中をトンネル状に食べ進むため、葉に白いスジのような模様ができます。
このスジは「潜葉被害」と呼ばれ、見た目にわかりやすいため、比較的早く発見できます。
しかし放置すると光合成能力が落ち、玉ねぎの育ちが悪くなるので、見つけ次第対処が必要です。
放っておくとどうなる?玉ねぎが受ける被害とは
玉ねぎに害虫がついた状態を放っておくと、まず成長が止まってしまうことが多いです。
葉の部分がしおれたり、黄色くなったりして、玉の肥大がうまくいかず、小さなまま終わってしまうことも。
さらに虫に食われた傷口から病気が入るリスクも高まり、最悪の場合は腐って収穫できなくなることもあります。
特に家庭菜園では一つひとつが大切な収穫なので、早期の対応が何よりも重要です。
私が試してよかった!玉ねぎの害虫対策アイテム5選
① ベニカベジフルスプレー:家庭菜園向けの定番
スプレータイプで使いやすく、野菜専用に作られているので安心感があります。
臭いも少なく、庭やベランダでも使いやすいのが嬉しいポイントです。
アブラムシ、ネギコガなど幅広い害虫に対応しており、初心者でも簡単に使えます。
玉ねぎだけでなく、トマトやきゅうりなど他の野菜にも併用できるため、家庭菜園全体の管理にも役立ちます。
使用時は葉の表裏にまんべんなく吹きかけるのがポイント。
液が偏らないように風のない日に使うと効果的です。
予防的にも使えるので、春先からこまめに使用しましょう。
② ダイアジノン粒剤:土にまくだけの簡単対策
土壌に混ぜておくだけで、地中の害虫や根に近い部分を狙う虫に効果を発揮します。
玉ねぎの定植時や追肥のタイミングで一緒にまくと効率的です。
特にネギアブラムシなど地面近くに潜む虫に強く、雨にも流されにくい点が特徴。
しっかりと土に混ぜ込むことで、長期間にわたって防除効果が持続します。
散布後は水やりとあわせて軽く混ぜておくとより効果的。
手間をかけずに防除したい方におすすめです。
③ 防虫ネット:物理的に害虫をブロック
農薬を使いたくない方には、防虫ネットが安心です。
光や水は通しつつ、害虫だけをシャットアウトできる特殊な繊維でできています。
苗を植え付けた直後からネットをかけることで、飛来する害虫をシャットアウトできます。
裾をしっかり土に埋め込むことで隙間を防ぎ、より高い効果が得られます。
とくにアブラムシやハモグリバエ対策には効果的で、気温が上がる前に設置しておくのがコツです。
見た目もすっきりしていて、庭の景観を損ないません。
④ ストチュウ(酢+焼酎+唐辛子):ナチュラル派に人気
自然素材でできた自家製の防虫スプレーとして人気のあるストチュウ。
農薬を使いたくない方の間で根強い人気があります。
作り方は酢・焼酎・唐辛子を混ぜて数日置くだけ。
使用時は希釈してスプレーボトルに入れて散布します。
葉に吹きかけることで、虫が嫌がるにおいで寄せ付けません。
即効性はやや劣りますが、こまめに使えば予防効果があります。
無農薬志向の方や、子ども・ペットがいる家庭でも安心して使えます。
⑤ 木酢液:土壌改善と虫よけの一石二鳥
木酢液は独特のにおいで害虫を遠ざけるだけでなく、土壌の微生物環境を整える働きもあります。
有機栽培を目指す方には特におすすめです。
希釈してスプレーするか、水やりのついでにまくことで手軽に使えます。
においが強いので、周囲に住宅がある場合は風向きにも注意しましょう。
使いすぎには注意が必要ですが、ナチュラルな対策として取り入れる価値ありです。
根の健康維持にも貢献し、作物全体の成長を助けてくれます。
害虫がつきにくくなる!日ごろの育て方ポイント
玉ねぎは風通しと水はけの良い環境が大好きです。
湿った土や密集した植え方を避けることで、害虫の発生をぐっと抑えられます。
また、コンパニオンプランツとしてマリーゴールドやニラを一緒に植えると、虫を寄せつけにくくなる効果もあります。
日々の観察とちょっとした工夫が、害虫知らずの畑づくりにつながります。
それでも虫が出たら?緊急時の対処法と注意点
どんなに対策していても、虫が出てしまうことはあります。
そんなときはまず被害にあった葉を早めに取り除きましょう。
被害が広範囲な場合は、迷わず薬剤を使う判断も大切です。
ただし収穫が近い時期は、使用できる農薬の種類とタイミングをしっかり確認しましょう。安全性を第一に考えてください。
まとめ
玉ねぎの害虫対策は、早め・こまめ・やさしい方法が基本です。
初心者でも扱いやすいスプレーや土壌散布タイプの薬剤、防虫ネットなどを上手に組み合わせれば、安心して育てることができます。
「また虫がついてる…」とガッカリしないためにも、今回紹介したアイテムや育て方のポイントを参考にして、毎年おいしい玉ねぎをしっかり収穫してください。
害虫との上手な付き合い方を知ることで、家庭菜園がもっと楽しくなりますよ。