このところ、大人気のイタリアンですが、イタリア料理にはオリーブオイルは欠かすことができせません。また、オリーブオイルに含まれるオイレン酸の健康効果も注目されるようになり、家庭での料理にもよく使われるようになりました。
ここでは、エキストラバージンオリーブオイルの料理への使い方や保存方法、賞味期限について説明します。
エキストラバージンオリーブイルの料理への使い方
エキストラバージンオリーブオイルは食材を活かす調味料です。ここでは、その独特の風味に合わせた料理への使い方について説明します。
エキストラバージンオリーブオイルの独特の風味を知る
エキストラバージンオリーブオイルには独特の風味がありますが、辛み・苦みの強いものや、フルーツのような甘さや、ミントのような爽やかさを感じさせるものなど様々です。この風味も生産者や産地、品種、収穫された年によって異なり、同じではありません。まず、実際にオリーブオイルを食して、その風味を確かめてみましょう。
エキストラバージンオリーブオイルは調味料
辛みの強いオリーブオイルであれば、料理のスパイスになりますし、緑やミントの香りが強いものを使えば、こってりとした料理もあっさりします。
たとえば、フレッシュな緑の香りのオリーブオイルは、魚や肉の生臭さを消してくれます。また苦みのあるオリーブオイルは、魚のはらわたなどの苦みのある食材に合わせると、まろやかな味にしてくれます。肉は、焼く前に辛さと緑の香りのオリーブオイルに漬けておくと、肉が柔らかなりく、臭みも気にならなくなり美味しくなります。天ぷら油として使用すると、衣が通常よりもカラッと揚がります。もちろん、生食として、パンに付けたりサラダやパスタにかけて食べるのもいいですね。
このようにオリーブオイルは、食材を生かす優れた調味料なのです。
オリーブオイルの保存方法と賞味期限
ここでは、生ものであるオリーブオイルの保存方法と賞味期限について説明します。
オリーブオイルの保存方法
オリーブオイルは、生の果実を加熱せずに搾って作られているため、光や熱、空気には大変弱く、高温で明るいところに置いておくと、酸化による劣化が進んでしまいます。そこで、オリーブオイルの品質を長く保つためには、高温多湿・直射日光を避けて、キッチンのシンクの下などの冷暗所に保存しておきましょう。
また、オリーブオイルの保存には、18℃前後が最適な温度とされています。そのため、冷蔵庫に保存したり真冬の寒い時期など、温度が5℃以下になると、沈殿し白く固まることがあります。これはオリーブオイルの主な成分であるオイレン酸が結晶化したものです。固まったオリーブオイルは、温かい場所にしばらく置いておくか、ままぬるま湯に浸けておくと、元の状態に戻りますし品質にも問題ありません。ただ、繰り返し固まることでオリーブオイルの風味が損なわれるため保存には気を付けましょう。
通常、オリーブオイルは、光による劣化を避けるために色付きの容器に入れられていますが、エキストラバージンと表示されていても透明な容器が使用されていることがあります。そのような場合には、光による劣化を防ぐために、アルミホイルなどで容器を包んでおきましょう。
オリーブオイルの賞味期限
オリーブオイルは保存状態が良ければ、未開封で12ヶ月~18ヶ月、開封したものであれば2~3ヶ月が賞味期限の目安になります。オリーブオイルは空気に触れると酸化が進みますので、開封したら早めに使い切るようにしましょう。